どことも言えない港町、名前もわからない国、文化、けれど知っている気がする。
読み始めると、現代の多くの小説が、説明過多なんだと思い知らされました。
面白い物語、引き込まれるお話に、秩序や説明がなきゃいけないなんて、誰も決めていない。
一つのお話の中に、たくさんの小話が含まれた小説。
なんとなく「千夜一夜物語」が頭に浮かびました。
読み終えると、主人公が一晩かけて話してくれた、彼の人生と無数の物語のように感じました。
そしてこのお話を読む間、忘れていた幼心のようなものを思い出します。
わくわくする嘘のような奇妙なお話、誰も知らない自分だけの友達。
大きな悲しみも書かれているお話ですが、クーチェの足音がきっと光の方へ導いてくれる。
冒頭からそんな予感をしっかりと植え付けています。それを信じて読み進めることができました。
面白いという本ではないです。誰にも大切な本になる一冊です。
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麦ふみクーツェ (新潮文庫) 文庫 – 2005/7/28
いしい しんじ
(著)
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音楽にとりつかれた祖父と、素数にとりつかれた父、とびぬけて大きなからだをもつぼくとの慎ましい三人暮らし。ある真夏の夜、ひとりぼっちで目覚めたぼくは、とん、たたん、とん、という不思議な音を聞く。麦ふみクーツェの、足音だった。――音楽家をめざす少年の身にふりかかる人生のでたらめな悲喜劇。悲しみのなか鳴り響く、圧倒的祝福の音楽。坪田譲治文学賞受賞の傑作長篇。
- 本の長さ496ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2005/7/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101069220
- ISBN-13978-4101069227
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ぶらんこ乗り | 麦ふみクーツェ | トリツカレ男 | ポーの話 | 海と山のピアノ | ある一日 | |
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【新潮文庫】いしいしんじ 作品 | ぶらんこが得意な、声を失った男の子。動物と話ができる、作り話の天才。もういない、私の弟。古びたノートに残された真実の物語。 | 音楽にとりつかれた祖父と素数にとりつかれた父。少年の人生のでたらめな悲喜劇を貫く圧倒的祝福の音楽、そして麦ふみの音。〈坪田譲治文学賞受賞〉 | いろんなものに、どうしようもなくとりつかれてしまうジュゼッペが、無口な少女に恋をした。ピュアでまぶしいラブストーリー。 | あまたの橋が架かる町。眠るように流れる泥の川。五百年ぶりの大雨は、少年ポーをどこへ運ぶのか。激しく胸をゆすぶる傑作長篇。 | 生きてるってことが、そもそも夢なんだから──。ひとも動物も、生も死も、本当も嘘も。物語の海が思考を飲みこむ、至高の九篇。 | 「予定日まで来たいうのは、お祝い事や」。十ヶ月をかけ火山のようにふくらんでいった園子の腹。いのちの誕生という奇蹟を描く物語。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2005/7/28)
- 発売日 : 2005/7/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 496ページ
- ISBN-10 : 4101069220
- ISBN-13 : 978-4101069227
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 27,125位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年3月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんなに本のページを夢中にめくったのは、いつ以来だろ!
これはとある港町から音楽を通じて始まる、
『ねこ』と呼ばれる少年を巡る、不思議な成長の旅物語。
とん、たたん、とん。
そんな不思議な音と共に突然現れた不思議な小人(?)『クーツェ』はもとより、
この本の登場人物は、個性的でみんな変テコ。
銀の杖を片手にいつも怒鳴り散らしている、ティンパニ奏者のおじいちゃん。
数字に取り憑かれ、街の人からは『ねずみ男』と呼ばれる数学者の父。
盲目の優しいボクサー、ちょうちょおじさん。
茶色いモワモワの着ぐるみを着た、へんくつな世界的チェリストの『先生』。
『みどり色』という名の、心優しく美しい全色盲の女の子・・・。
けれど物語の中でねこはこう言う。
『みどり色は何十万にひとりなんかじゃない。
この世でたったひとりなんだ。ひとっりって、そういう事でしょう?』
彼が言った様に、皆が変テコである事を僕も愛しく思う。
変テコじゃない人なんて、たぶん一人もいやしないから。
読み終えると不思議な充実感に包まれます。
きっと多くの人が、
家族や周囲の人々、そして何より自分自身とこの世界を、
今よりもずっと、愛おしく感じると思う。
『モモ』など世界の名作と肩を並べる位の、素晴らしいファンタジーだと僕は思う。
これはとある港町から音楽を通じて始まる、
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とん、たたん、とん。
そんな不思議な音と共に突然現れた不思議な小人(?)『クーツェ』はもとより、
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銀の杖を片手にいつも怒鳴り散らしている、ティンパニ奏者のおじいちゃん。
数字に取り憑かれ、街の人からは『ねずみ男』と呼ばれる数学者の父。
盲目の優しいボクサー、ちょうちょおじさん。
茶色いモワモワの着ぐるみを着た、へんくつな世界的チェリストの『先生』。
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けれど物語の中でねこはこう言う。
『みどり色は何十万にひとりなんかじゃない。
この世でたったひとりなんだ。ひとっりって、そういう事でしょう?』
彼が言った様に、皆が変テコである事を僕も愛しく思う。
変テコじゃない人なんて、たぶん一人もいやしないから。
読み終えると不思議な充実感に包まれます。
きっと多くの人が、
家族や周囲の人々、そして何より自分自身とこの世界を、
今よりもずっと、愛おしく感じると思う。
『モモ』など世界の名作と肩を並べる位の、素晴らしいファンタジーだと僕は思う。
2019年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とある港町で暮らす「ねこ」と父さん、おじいちゃんの物語です。皆生きづらさを抱えながらも、自らの揺るがない想い、そして音楽と共に人生を歩む様子が描かれています。「ねこ」は「とん、たたん、とん」というリズムと共に行ったり来たりしながら前に進みます。
2015年10月15日に日本でレビュー済み
表紙とタイトルに惹かれて図書館で借りました。
しかし、内容でつまづきリタイアしてしまいました・・・。
いしいさんの作品は「プラネタリウムのふたご」でもそうでしたがどうも理解しがたいものが私の中にはあるようです。
高評価ですが、★3つは表紙のみで内容は評価なしです。
しかし、内容でつまづきリタイアしてしまいました・・・。
いしいさんの作品は「プラネタリウムのふたご」でもそうでしたがどうも理解しがたいものが私の中にはあるようです。
高評価ですが、★3つは表紙のみで内容は評価なしです。
2020年12月15日に日本でレビュー済み
いしいしんじの作品で一番純度が高く好きな小説です。劇中のチェロ弾きの言葉「へんてこは技を磨かないわけにはいかない。それがつまり、へんてこさに誇りを持っていられるたった一つの方法だから」この台詞に感銘を覚えます。
2002年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ギリシャ(とは本には明記されていないけれど、たぶんそうなんじゃないかとおもう)で幼少期を過ごす主人公「ねこ」は、「ねずみ男」と呼ばれる父と、ティンパニに命をかける祖父の傍らで、なかなかうまく社会と関わることができない。手術の寝台からはじまる最初の描写は、最後の結末で明らかになるのだけれど、一見無駄で無為に見える主人公の行動は、結果、彼の人生をかたち作る大きな要因となるのです。
「麦ふみ」の行為は、村上さんのプールのターンに似ているのではないでしょうか。単なる繰り返しなようでいて、人生におけるバランスを取っているという意味で。
「麦ふみ」の行為は、村上さんのプールのターンに似ているのではないでしょうか。単なる繰り返しなようでいて、人生におけるバランスを取っているという意味で。
2015年10月22日に日本でレビュー済み
大好きです。遠い世界のようで、とても身近にも思える世界と人びとに惹かれます。変な人ばかりなのに、いとおしいような。その不思議な距離感が気持ちいいのかな。何度も読み返したくなる本です。
2010年5月7日に日本でレビュー済み
自分の現実をしばし忘れて、
心地のよい素朴な異国で
今までに出会ったことの無い不思議な人たちに次々に出会い、
ちょっと幸せ気分!になりました。
お話の世界を堪能できました。
心地のよい素朴な異国で
今までに出会ったことの無い不思議な人たちに次々に出会い、
ちょっと幸せ気分!になりました。
お話の世界を堪能できました。